
わたしたちは、平成20年に策定した基本構想において、「こころを整える~文化の基本形を再発見」「文化を駆動する力~進取の気風を世界へ」「21世紀における京都の役割~人類の普遍的な価値を探る」の3つを基本的な考え方とし、「こころを整える~文化発心」をテーマとして掲げ、事業を具体化し開催準備を進めてきた。
開催まで数か月と迫った2011年3月11日、東日本を地震と津波が襲い、未曽有の大災害が発生した。その現実を前に茫然と立ちすくむしかなかったが、わたしたちにできることは何かを問う中で、新たに与えられた役割と運命的な責務があり、広範な人々とともに歩みを進めなければならないと気付いた。
文化芸術は、本来、人々に癒しと安らぎをもたらすとともに、前を向いて進む勇気と元気を与え、人々と地域の絆を強めるものである。わたしたちは、大震災により国民生活全体が深刻な危機に直面している中で開催される国民文化祭であることを強く意識し、こんな時こそ、文化の力を最大限に発揮しなければならないと思う。
さらには、日本文化の中心地で開催される国民文化祭として、日本の伝統、日本のこころの素晴らしさを見直すことを目指してきたわたしたちは、その取り組みを強めることで、日本人としての誇りをあらためて共有し、国を挙げての復興の気運を高めることに大きく貢献することができる。わたしたちは、そこに運命的なものさえ感じている。
わたしたちは、基本構想における理念を基礎としつつ、新たな役割と責務として、京都における国民文化祭を通じて、鎮魂の祈りを捧げ、こころを一つにしてこの危機を乗り越えることを呼びかけるとともに、今こそ文化の底力を活かして、日本に癒しと元気を与え、国内外の広範な人々に復興の意思をアピールしていく国民文化祭を目指すこととする。
平成23年6月14日
第26回国民文化祭京都府実行委員会
被災地からの出演団体について状況を把握し必要な支援を行うとともに、被災地からの作品応募について募集期限を延期するなど特別に配慮する。
比叡山延暦寺の「不滅の法灯」から分灯する「京都こころの灯火」(仮称)を、開会式・閉会式をはじめ全体を通して、鎮魂と復興の象徴と位置付けて展開する。
開会式では、黙祷、鐘、合唱等で鎮魂の祈りを捧げ、音楽劇「絹糸幻想」で復興を呼びかける場面を追加し、復興祈念薪能を新たに実施する。
閉会式では、「絆」をテーマとする能・舞踊により復興への希望を表現するとともに、復興への決意を込めた「こころの宣言文」を採択する。
パレードでは、被災地からの出演者への応援、行進中の横断幕や府民交流ステージでの演技等で、復興にみんなで取り組むことをアピールする。
全国から募集する「こころのメッセージ」の中に、復興へのメッセージも含めて募集し、会場やホームページ等で紹介し、開・閉会式等での朗読、合唱等でその「思い」を発信する。
各事業の内容に「鎮魂」「復興」関連プログラムを織り込むとともに、パンフレット、会場看板等により復興へのメッセージを発信する。
各会場で復興支援のコーナーを設け、被災地支援の呼びかけ、メッセージの募集などを行うとともに、物産品販売事業では被災地からの出品、出展等を検討し、収益の一部を被災地支援に活用する。
カウントダウンイベントやプレイベント、まゆまろキャラバン等において、国民文化祭の啓発PRとともに、メッセージ募集や被災地を応援する取組を行う。
市町村が主催する事業についても同様の取組が実施されるよう連携を強化する。
